立ち読みが最強な6つの理由

立ち読みの基本は1分間

私の趣味は、書店めぐり。「ていうか、読書が好きなんでしょ?」。いや、違うのです。

書店を訪れ、「こんな本があるのか!」「これってどんな内容?」と手に取る楽しみは、たんに読書をすること以上のものがあります。これもまた「出会いの喜び」にほかなりません。

私の立ち読みの仕方は、概ねこんな感じです。

  1. 棚に目を走らせ、おっ!と目にとまったものがあれば、手にとってみる。
  2. 表紙を見て、カバーに載っている紹介文や著者略歴を見る。
  3. 前書きと目次を見て、気になる項目があれば、そのページを拾い読みしてみる。

ここまでおよそ1分。
拾い読みしたい箇所がいくつかあっても、5分以上立ち読みすることはまずありません。読むことが目的ではなく、読むべき本を探索することが主目的なので、一冊にかかりきりになるわけにはいかないのです。

そもそも、5分も拾い読みを続けてしまうような本なら、とっくに買う判断を固めています。

文庫本

なぜ立ち読みが最強なのか

では、以下に私が考える立ち読みが最強な理由を述べてみます。

1 お財布にやさしい

目に付いた本を片っ端から買う。それを書斎のマイ・ライブラリーに並べておいて、気が向いたときに手に取る。

そんな人もいるかもしれませんが、普通は真似できませんよね。書店で読むべき本をスクリーニングして、合格したものだけをレジに持っていくのが、どう考えてもリーズナブルです。

二度と読まないような書棚の肥やしに投資するのは馬鹿げています。そのぶん、おいしいものでも食べましょうよ。

2 最高の暇つぶし

待ち合わせの時間までに30分ある。打ち合わせを終えて、次の目的地に向かうまでに時間的余裕がある。その細切れ時間でできるタスクを用意しておくというのはよいアイデアですが、出先でできることは限られていますし、事務所にいるときのようなペースでは必ずしも進みません。

そこで、空き時間をいっそ書店での情報探索に振り向けるというのはいかがでしょう?気分転換にもなって一石二鳥です。

3 高速高効率な読書ができる

たとえば、30分の間にビジネス書・法律書・理工系図書の各コーナーを探索して、10冊以上の本を手に取り、内容を吟味して3冊を購入することをイメージしてみてください。

この30分の間、本の内容を読み取り、評価し、買うべきかどうかの判断を下すために相当の集中力が発揮されたはずです。ポイントをおさえつつ、これほどのスピードで本を斜め読みする機会というのは、立ち読み以外にないのではないでしょうか。

このプロセスをバイパスして本を買ってしまったら、そのことに安心して、きっと手に取る機会がなかなか訪れないというようなことになりかねません。

4 良書に出会える

新聞の書評欄や読書家の友人のすすめがきっかけで良書に出会うことは少なくありません。

でも、他人というフィルターを介して得た「ためになる本」が自分にとってためになる本かどうかはわかりません。人それぞれ、バックグラウンドも関心も違えば、本から得ようとするものも異なっているからです。

本との出会いはある意味確率論ですから、たくさんの本を自分というフィルターを高速で通してみて「自分にとっての良書」に出会うことが大切だと思います。

傍論ですが、私自身は読書会に参加したときなどに、他の参加者が薦める本の内容よりも、むしろその人がなぜその本を手に取ったのか、その本を読んで何を実践したのかに意識を向けてお尋ねするようにしています。参考にすべきところはそのあたりにあると考えるからです。

5 書店員の目利き力を活用できる

ベストセラーや有名作家ものが中心となる平積み陳列とは違い、どの本を面陳列するかには、その書店の、あるいは売場担当者の意図が反映しているはずです。

それをひとつの手掛かりにしながら、ズラリと並んだ本を見ていく作業は楽しいもの。

私がよく行く紀伊国屋、ジュンク堂、明林堂、リブロそれぞれの面陳列は明らかに違います。

それゆえ、在庫している本にさほど違いはなくても(実際にはずいぶん違うのですが)、目につく本は書店ごとに違ってくるわけです。

6 本を選ぶ選択眼が養われる

立ち読みを実践していると、次第に立ち読みの仕方が洗練されていきます。普段立ち寄らないコーナーを眺めてみるという「冒険」をする余裕も生まれてくるでしょう。

だんだんとタイトルも装丁もそっけない地味な本にも目が行くようになります。

多くの読者を集めることのないマイナーな書籍は、絶版になることも早いですし、みんなが読んでいないぶん情報価値が高いということもできます。それに、こけおどしのタイトルで自己PRしていない本ほど、まじめに書かれた良書である公算が高い側面もあります。

そのへんは、本も人も同じような気がします。

書店を出たら即行動に移そう

先日、たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術』という本を立ち読みしました。

コクヨ社員100人分のノート活用実例がカラー写真で紹介されており、なかなか魅力的な図書でしたが、私にとってはすでに実践しているアイデアがほとんどだったので、買うまでもないと判断しました。

同書の中で、おっ、これは取り入れよう!と思ったのが、下写真の「バーチカル手帳の9:00と18:00に線を引いておく」というアイデア。

二本の線で画された時間帯が正規のワークタイムであり、9:00以前と18:00以後は仕事の準備や勉強・休養にあてるべき時間帯だというケジメをつけるうえで有用だと考えたからです。

読んだ内容を自分のために役立てるかどうか。それは、本を買った・買わなかったとは別問題だと思うのです。

バーチカル手帳

週刊バーチカルレイアウトの手帳に線を引いて生活時間にケジメを