ブラコン全盛期の名曲5選

1984年に発表された田中康夫さんの『たまらなくアーベイン』が復刊された(2015年)というのは聞いていました。

再び読もうという気持ちにはなりませんでしたが、先日、図書館で偶然同書を見かけて、手に取ってみました。

この作品は、AORやブラック・コンテンポラリー分野を中心に名盤100枚をセレクトして、いかにも田中氏らしいエッセイ仕立てで徹底ガイドしたもの。

レコードガイドやレコードにまつわるエッセイは数あれど、今日に至るも、類書を知らないワンアンドオンリーの作品です。

パラパラとページをめくるうち、当時のことをいろいろ思い出しました。まだバブルという言葉すらなかった、今から考えると非常におおらかな時代でした。

そんなことをきっかけに、当時聴いていたブラック・コンテンポラリー分野の名曲をご紹介しようと思い立ちました。

 

The Isley Brothers / Love Merry-Go-Round(1981)

アレンジが印象的なこの曲には、たしか「恋のメリーゴーラウンド」という日本語タイトルがつけられていました。

これぞアイズレーブラザーズという雰囲気ではないかもしれませんが、記憶に残るナンバーです。

 

Imagination / Changes (1982)

イマジネーションは、いかにもワルそうな3人組。

この『チェンジズ』には、セクシーなハスキーボイスとエキゾチックな香りのサウンドを身上とする彼らの特徴がもっともよくあらわれていると思います。

 

Spinners / Got To Be Love (1981)

スピナーズは、ニューソウル系の古株グループ。活動歴の長い彼らのヒット曲はたくさんあるようですが、はじめて聴いて惚れ込んだのが、なんとなく切ないムードをもつ『ガット・トゥ・ビー・ラブ』でした。

渋谷のタワーレコードで、彼らのレコードがカット盤(廃盤になったレコードが廉価処分されているもの)になって500円くらいで売られているのを見て、なんともさびしい気持ちになったことを覚えています。

私としては、今回ご紹介した五曲のうち、だんぜん一推し、掛け値なしの名曲です。

 

Dazz Band / Nice Girls (1982)

どちらかというと、ダズ・バンドらしくないナンバーではあるものの、個人的には思い出ある一曲です。

個人的には、ブラコンといえばチョッパーベースが炸裂!みたいなイメージを抱いていたのですが、私が大学生になった頃から、急速にシンセベースが幅を利かすようになっていきました。ダズ・バンドも例外ではなく、急速にそちら側に傾倒したサウンドに変化していったのです。

ブラコンにあまり興味が持てなくなったのはその頃のことでした。

 

Change / The Very Best In You(1982)

チェンジは、洗練された都会的なイメージのディスコバンド。

初期には、あのルーサー・ヴァンドロスもメンバーに名を連ねていたそうです。

幻想的なムードただよう『ヴェリー・ベスト・イン・ユー』は、前出の『チェンジズ』や『ガット・トゥ・ビー・ラブ』と並んで、歴史に残る名曲なのではないかと思っています。