DI調査から;宅建業者さんの市況実感は?

足元及び先行きのDIのプラス幅が拡大

6月13日、公益社団法人大分県不動産鑑定士協会ウェブサイトのマーケット情報に『大分県不動産市況DI調査速報版(平成30年4月期)』がアップロードされました。

この調査は、公益社団法人大分県不動産鑑定士協会が、大分県のご後援のもと、公益社団法人 全日本不動産協会大分県本部並びに一般社団法人 大分県宅地建物取引業協会のご承認をいただき、平成28年度より、「大分県不動産市場動向に関するアンケート」を年2回(4月・10月)実施させて頂いているものです。

大分県全体の不動産市況DIについて、前回調査と今回調査を比較すると、住宅地地価で足元及び先行きのDIのプラス幅が拡大しています足元:前回(29.10)+9.4⇒今回(30.4)+32.6先行き:前回+4.2⇒今回+15.2〕

地域別に見ると、大分市と別府市では、この傾向が一層鮮明にあらわれています〔大分市は、前回足元+36.8から今回足元+65.4、別府市は、前回足元+15.4から今回足元+55.6〕。

宅建業者さんが特に感じていることは

アンケート末尾の自由回答欄(不動産市場の動向に関し特に感じていることについて記入をお願いしています)にも、興味深いコメントが多数寄せられています。

以下に、この一部をご紹介します。

『空き家が多くなっているが、諸問題(固定資産税,老人ホーム,入院中,認知症,相続,農地など)により流通が滞っている。』(大分市)

『宅地の流通が少ない。一定の地区では中心地でなくても、需要に対して供給が追いついてない(土地がない)ように見受けられる。』(大分市)

『市内中心部の土地やマンションの価格が高くなりすぎている。今後、下落した場合、ここ2~3年内に購入した人が、購入した物件を売る時が心配である。』(大分市)

『賃貸の共同住宅の供給が多く、エリアによっては空室の増加による賃料の下落が進むと思う。また、それにより、ここ数年の不動産投資ブームで、多少無理をして購入した大家さんの状況が厳しくなると思う。』(大分市)

『郊外の住宅地の坪単価は3年程前と比べて、実勢価格は強含みとなっている。その理由として、一戸当たりの敷地面積の減少が考えられる。60 坪~100 坪の敷地を分割して2区画で取引されており、結果として坪単価は上昇している。』(大分市)

『中心部(大都市)の地価上昇に伴い、上昇するとの思い込みから売主は高値を望みがちだが、まだまだ買い手市場のため、売り主の希望価格では売れない。』(別府市)

『インバウンドの影響により宿泊施設やゲストハウスの需要が高まっている。収益物件の問合せが相変わらず増加している。』(別府市)

『中津駅周辺の賃貸マンションの需要は高まっているが、郊外の共同住宅は人気がない。』(北部地域)

『分譲住宅地の販売価格はやや強含みで推移しているが、開発中の物を含めて、かなりの数の分譲地があり、価格競争により値崩れが出てくると思われる。』(西部地域)

『賃貸物件(戸建、共同とも)空室が著しく増えた。また、店舗・事務所などの賃貸物件も需要の少なさが目立つ。』(南部地域)

『住宅取得は、若年層(20 歳半ば~30 歳前半)の動向が活発だが、人口流出による需要総量の少なさは否めない。』(南部地域)

※詳しくは公益社団法人大分県不動産鑑定士協会ウェブサイト http://oita-kanteishi-kyokai.or.jp/をご覧ください。

 

大分県不動産市況DI調査報告書