もう「私は何をしたいのか」で悩まなくていい

大分県中小企業診断士協会は、大分市産業活性化プラザ様と共催で『おおいた経営塾』と題したセミナーを毎年開催しています。
今年は、全四回からなる講座のうち、第二回の『未来の成功イメージを起点とする経営計画~必ず実行できる生きた経営計画をつくる方法』を私(長野研一)が担当いたします。

経営計画の最終到達点であり、計画策定の起点である「未来の成功イメージ」を考える個人ワークを行いますが、一度作って終わりではありません。毎日眺めて考えて、しっくりくるものにしていきましょう。毎日1分でも考えながら過ごしていると、ある日突然アイデアが舞い降りてくる…そんな体験を私自身も味わいました。

現在、おおいた経営塾2020参加者募集中です。お申し込みは、直接、大分市産業活性化プラザ(電話番号576-8879)にお願いいたします。お気軽にご参加ください。

必ず実行できる生きた経営計画をつくる方法

「経営計画を立てたはいいが、そのままになってる」
「これじゃ絵に描いた餅だ」
「どうせ計画通りにはいかないから、計画づくりはやめた」
よく聞く話です。
でも、情勢変化に合わせて、少しずつカタチを変えながらも、ブレずに計画を実行できるとっておきの方法が、じつはあるんです。

経営計画はなぜ実行されないのか

そもそも、立てた計画が実行に、ひいては実現に結びつかないのは、なぜなのでしょうか。
戦略性に欠けているから?
アクションプランに具体性がないから?
KPI(業績評価指標)が明確でないから?
PDCAサイクルが回るしくみがないから?
いずれも間違いではないものの、どちらかというと、枝葉末節の話です。

経営者が本気で考えていないから?
だいぶ近づいてきました。
いちばん大きな問題は、経営者を駆り立てるような、つよい思い入れがないことです。

経営計画はアンケートではない

「経営計画策定セミナー」と称するものが、各所でしばしば開催されています。
基礎知識を学んだ後に、計画フォーマットに各自が書き込んでいき、それを相互に発表して講師が講評を加えて終わる、というのが一般的な流れのようです。
しかし、本来、経営計画などというものは、まるでアンケートに答えるように計画フォーマットのマス目を埋めていけばできあがるようなものではないのです。
5年後の目標は?そんな問いにすらすら答えられる人がどれだけいるでしょう?第一、ほんの何秒か考えて即答していいものでしょうか?
このあたりは、「経営計画策定セミナー」講師の自分自身の経営計画、人生計画への向き合い方を色濃く反映しているとひそかに思っています。

「どうしたらいいか」にとらわれ「どうなりたいか」を考えることは少ない

私自身、零細企業の経営者だから、実感としてよくわかることですが、ほとんどの経営者は「どうしたらいいか?」といつも考えてはいても、「どうなりたいか?」を本気で突き詰めて考えたことはほとんどないのではないでしょうか。
経営計画を生きたものにし、着実な実行に導く決め手は、じつはこの「どうなりたいか」にあります。

「未来の成功イメージ」から考えよう

ここまで読んで、ああ、経営理念や経営ビジョンが大切って言いたいんでしょ、と思った方もいらっしゃるかもしれません。
それも大切ですが、私はこの「どうなりたいか」という問いかけに対する答えは、もっと人間臭いもののほうがいいと思っています。ここでは、それを「未来の成功イメージ」と呼ぶことにします。
そもそも経営理念も経営ビジョンも、自分は何者で、どうなりたいかという問いかけの先にしか生まれないと思うのです。

小規模企業の経営者にこそ考えてほしい「自分は何者で、20年後にどうなりたいか」

「私は(経営者自身は)こうなりたい」「私の家族をこうしたい」「この会社をこんな会社にしたい」「従業員をこうしてあげたい」
小規模零細企業の経営者は、たんに会社のオーナー・マネジャーにとどまらず、エースで4番、といった立場にある方が大半ではないでしょうか。
そうした経営者にとって「会社をどうしたいか」は、自分自身の人生観、価値観のみならず、ワークライフバランスとも不可分であるはずです。
自分は何者で、20年後にどうなりたいのか。20年後にこの会社をどうしたいのか。
それをいままでの自分の歩み、自分の性格、自分の価値観に照らしながら、一緒に考えてみませんか?
バックキャスティングとか、戦略とか、そういう難しい言葉は使いません。わざわざ言葉の意味を説明する必要を感じないからです。その中身を、ご自分に、自社に引き寄せて一緒に考えていきましょう。

このセミナーでどこまで到達できるのか?

今回のセミナーでは、未来の成功イメージを起点とする経営計画のあらましや、作成の手順について30分ほどお話したのち、各自A3フォーマットに従って、〇年後の自分と自社はどうなっていたいか、を考えていきます。つぎに、〇マイナス5年後、〇マイナス10年後…と次第にさかのぼって、現在に近づいていきます。
ワークを進めていると、疑問点が生じたり、壁にぶつかるはずですから、20分ごとに質疑応答の時間を取ります。その際は、参加者各々からのご質問に対して、参加者全員にお答えする、というスタイルをとります(どなたかが感じた疑問は、十中八九、ほかの方にも通じるものであるはずです)。
おそらく、90分のワークで、フォーマットが完成することはないでしょう。でも、それでいいのです。考え続けてはじめて自分のものになるのですから。走りながら考えなければ、これだという結論には至れないものですから。
私(長野研一)以外の4名の講師陣のお話も、「未来の成功イメージ」を起点に、具体的に計画を肉付けしていく上で、大きなヒントとなるはずです。

この講座が向いている方は?

経営計画はつくったものの、なんだかしっくりこない。自分は、自社は、何を目指せばいいかわからない。自分は何をしたいのかでずっと悩んでいる。
そんな方にぜひおいでいただきたいと思っております。主として小規模事業者を念頭に置いた内容となっております。
まだ定員までには若干名の余裕があると聞いておりますので(9月26日現在)、どうかご参加をご検討願います。

おしまいに

JPモルガン・チェースCEOジェームズ・ダイモンの言葉を掲げます。
「ありきたりの戦略を掲げてきっちり実行するほうが、すばらしい戦略を立てて実行につまずくよりもはるかに意味がある」