創業を目指す方におすすめしたい本7選

体験しなければわからないことは少なくありません。

でも、他人の経験や知見に学ぶことが、よりよい人生をいきる近道であることは疑いありません。誰しもひとり分の人生しか送れないのですから。
個人の主観的体験を普遍化するものが学問であり、その学問を自分の人生において生かす力こそが教養というものでしょう。

それは、創業準備においても同じ。読書には、「聞いてわかったつもりになる」聞き学問とは違い、読み返して反芻できるメリットがあります。

ここでは、一般的な創業希望者を念頭に、起業準備に役立つ書籍をご紹介します。

なお、おすすめ度はあくまで起業準備に役立つ度合いを私の判断でお示ししたものであり、内容の優劣を評価したものではありません。

 

1 「創業ノート」を使った起業準備の進め方が学べる

上野 光夫 『起業は1冊のノートから始めなさい―「事業プラン」から「資金計画」までを可視化する起業ログのススメ』 ダイヤモンド社 2013

起業は1冊のノートから始めなさい

前出「創業のための情報武装~「創業ノート」をつくろう」でご紹介した図書です。

おすすめ度 ★★★★

 

2 スモールビジネスが陥りがちなワナがリアルにつかめる

マイケル・E・ガーバー 『はじめの一歩を踏み出そう』 世界文化社 2013

はじめの一歩を踏み出そう

一人親方は「起業」ではあっても、いまだ「企業」とはいえません。起業が次のステージに進むためには、人を使う、チームで仕事をする、ということは避けて通れないのです。

人を使うとは、どのようなことなのか。創業セミナーでもっとも学びづらいそこのところを、この本が教えてくれます。

おすすめ度 ★★★

 

3 豊富な実例と図解でコンセプトメイキングがわかる

高橋宣行 『「差別化するストーリー」の描き方』 PHP出版社 2011

「差別化するストーリー」の描き方

コンセプトメイキングの伝道師・高橋 宣行氏の著書。高橋氏には、同ジャンルの著作が多数ありますので、書店で比較検討し、気に入ったものを購入されるとよいでしょう。

おすすめ度 ★★★

新しい概念は、新しい言葉から生まれる

 

4 現実路線の起業入門書

浦野敏裕ほか『独立開業の達人』 ダイヤモンド社 1996(絶版)

独立開業の達人

独立開業に必要な基礎知識と具体的な手順をトピック形式でわかりやすく解説。カッコつけ一切なしの等身大でリアルな記述が魅力で、創業計画の勘どころについて述べたページの記述も説得力があります。

絶版本ですが、Amazonマーケットプレイスなどでは中古品が安価で入手できます。

おすすめ度 ★★★★

 

5 一時間で読める世界で最も権威あるアイデア本

ジェームス・W・ヤング 『アイデアのつくり方』 阪急コミュニケーションズ 1988

518JGHMGRAL

要約すれば、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。そして、新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性を見つけ出す才能に依存する。」というアイデアの本質を授けてくれる本。

著者は、アイデアは、「材料収集」→「材料の消化」→「孵(ふ)化」→「誕生」→「検証と発展」という過程で作られる、とも述べていますが、創業ノート(前出)こそ、この全過程にわたり役立つツールだと私は思うのです。

おすすめ度 ★★★

 

6 新しいビジネスを手作りする現場の空気にふれる

五十嵐恵美・星野若菜 『エフスタイルの仕事』 アノニマスタジオ 2008

エフスタイルの仕事

ふたりの若い女性デザイナーが「地場産業の作り手たちと生活者をつなぐ仕事」を、文字通り「紡いでいった」軌跡。

ものづくりの現場と、彼女たちがひとつひとつものしていったビジネス活動が、豊富な写真とともに綴られています。

仕事というのは具体的にどうやっていけばいいのかがいまひとつイメージできない、という方にぜひお勧めしたい図書です。

おすすめ度 ★★★

 

7 新しいビジネスを発想し、具体化するためのガイドブック

オスターワルダーほか 『ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書』  翔泳社 2012

ビジネスモデル・ジェネレーション

やや大部なので、頭から頑張って読み進めていくというよりは、ビジネス検討の過程で関連箇所を参照するハンドブックとして用いるのがよいと思います。ビジネスモデルについて学ぶための本ではなく、実践に向け刺激を受けるための本だと、私自身は認識しています。

おすすめ度 ★★★

 

じつは、ここでご紹介した本のうち3冊までもが、懇意にしていただいている大分市在住の中小企業診断士・阿部芳久さんのお勧めで購入したもの。

読書家の友人をもつことは、良書に近づく早道といえます。その人の知見をあわせて考慮して本選びができますから。