野村監督が語る「無視と賞賛と非難」

川崎憲次郎氏講演会『私の野球人生~思い続ければ叶う~』

昨日( 11月28日)にホルトホール大分で開催された、公益社団法人大分県不動産鑑定士協会の平成27年度一般講演会は、大盛況のうちに終了しました。

今回はCTSケーブルテレビ佐伯様の全面協力のもと、元プロ野球選手の川崎憲次郎氏に『私の野球人生~思い続ければ叶う~』と題してご講演をいただきました。テレビでは聞けないようなお話も盛りだくさんで、ご来場者の皆様も大いに満足されたご様子でした。

どれも興味深かった川崎さんのお話の中で、個人的にとくに心に残ったのは、野村克也監督の「無視と賞賛と非難」に関する持論。野村監督といえば「ぼやき」で有名ですが、当時チーム内の怒られ役は、川崎さん、石井一久さん、西村龍次さんだったそう(三人とも投手陣なのは、捕手出身監督のバックグラウンドの反映でしょうか)。どんなにいいピッチングをしても、一度として褒められた記憶はないが、ヘマをやらかすと何時間も叱られたそうです。

野村克也監督の「無視と賞賛と非難」

野村監督によれば、無視と賞賛と非難の間には、評価に次のような差がある由。

いちばんダメなのは、関心を持たれず無視される奴。「よくやった!」と賞賛される奴も大したことはない。褒められているうちはまだまだで、非難・叱責されてこそ、ようやく一人前。非難は期待の反映にほかならない。

「だから俺は褒めない」。野村監督はそう言われたそうです。(注)

「人を喜ばせろ。必ず倍になって返ってくる。」

川崎さんが監督から何度も繰り返し言われたのが、「人を喜ばせろ。必ず倍になって返ってくる。」という言葉。

スワローズ在籍当時、克明に記録した野村ノートは手元に残しておられるそうですが、いま読み返してもいいことがたくさん書いてあり、人生の各面でいろいろ参考になっているとのことです。

そういえば、野村監督はこんな言葉も残しています。じつは先日の創業セミナーでも「創業準備過程を記録する大切さ」をお伝えする文脈で受講者の方々にご紹介したところでした。

なぜメモが大事かというと、メモが癖になると、感じることも癖になるからだ。 人より秀でた存在になる不可欠な条件は、人より余計に感じることである。

 

(注)川崎さんは、「プロの世界は、変わり者でなければ一流になれない世界」ともおっしゃっていました。そういう意味では、「褒められて伸びるタイプ」の通用しにくい世界なのかもしれません。
でも、元巨人の斎藤雅樹投手は繊細なタイプでしたが、故藤田元司監督が「お前にはすごい才能がある」と励まして、結果的に大投手に成長しました。選手もいろいろ、監督もいろいろですね。

 

川崎憲次郎氏講演会