輝く人と輝かせる人

世の中には、努力をして人から称賛される人とされない人がいます。

賞賛される人達が人一倍頑張っていることを否定するつもりはありません。が、私の見るところ、結果を出し、賞賛される人の周りには、同程度に優秀な人達がいて、その人を支えているという構図がむしろ当然のように存在しています。

それゆえ、努力を讃えられる人(例えば働く女性の代表みたいにマスコミに取り上げられる人)を見るたび、「その人を支えているであろう誰か」に向かって、『僕はあなたの貢献に気づいているよ!』と心の中でつぶやいているのです。

たいそうな言い方になりますが、私の提供する経営コンサルティングは、そんな「支える側の人たち」の努力をよりよく生かすものでありたいと思います。

よく「創業で輝く」という言葉をよく耳にしますが、そのたびに「創業で輝くべきは、創業者自身ではなく、お客さんではないのかな?」と感じます。

顧客ターゲットとは、「もっとも貢献できる相手」を指しているのであって、けっして「獲物=金ヅル」を意味しているのではありません。ビジネスチャンスを探すということは、「これまで光が当たっていなかった誰か(のニーズ)に光を当てる」ことにほかならないのです。かかる意味で、ビジネスの目的は、誰かを輝かせることにあると言ってよいでしょう。

この点、まずお客さんを輝かせることより、自分自身が輝くことを優先してしまうと、ビジネスとの向き合い方に2つの点でゆがみが生じる気がしています。

ひとつは、お客さんの不満に素直に耳を傾けにくくなること(イエスマンばかりを周りに置きたくなるワンマン経営者にどこか似ています)。

もうひとつは、格好をつけることを優先する結果、汗をかいたり、泥をかぶったり、恥をかいたりすることを厭うようになることです(泥をかぶってる自分は、そりゃ輝いていないでしょうね)。

具体例を挙げることは控えざるを得ませんが、多くの方はそんな人達のことを見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

ビジネスの世界に生きる私たちは、自分自身が輝くことより、まずはお客さんを輝かせることに傾注したいものですね。お客さんの輝きは、きっと反射的にビジネスパーソンをも輝かせるはずですから。

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