「CRE戦略」という言葉をお聞きになったことがありますでしょうか。国土交通省「企業不動産の合理的な所有・利用に関する研究会報告書(平成19年)」)では、『企業不動産について、「企業価値向上」の観点から経営戦略的視点に立って見直しを行い、不動産投資の効率性を最大限向上させていこうという考え方を示すもの』と定義しています。
CRE(Corporate Real Estate)とは、企業不動産のこと。企業が、事業を行うために保有や賃借している土地建物を指しています。
あらたに不動産を購入する、あるいは売却する際に、いくらで買ったらいいか、売ったらいいかを検討するのは、どちらの企業でも同じでしょうが、保有・賃貸借しつづけるに当たって「このままでよいか」を検討する企業は稀といっていいでしょう。
しかしながら、「遊休不動産をこのままにしておいてよいか」「賃料改定の申し入れをしなくてよいか」「大規模修繕をすべきではないか」など、保有を継続する場合にも、潜在的にはたくさんの意思決定場面が存在しているのです。
では「CRE戦略」にどこから取り組んだらいいか。弊社では、まず企業グループ全体の不動産台帳を作成し、これに基づいてこの先10年のCREアクションプランを策定することをご提案しています。このCREアクションプランが、企業様の中長期経営計画と連動するように策定さるべきものであることは言うまでもありません。